産業機械メーカー②

産業プラント

CEマーキングの担当者/部署

無

CEマーキング実績

無

法律違反からのCEマーク適合

クライアント課題

数年前にCEマークを適合させずに産業機械を欧州へ輸出。

 

  • 以前も現在もCEマークの存在すら知らなかった。
  • 現地工場に監査が入り、装置がCEマーク不適合なことが発覚。
  • 現地ユーザーからCEマーク適合の対応を求められる。
  • 工場全体の稼働が止められているため早急な対応が必要。

取り組み内容

当社はこれらの問題を解決するため、まずはユーザーとの契約内容、完成図書、仕様書の確認をしました。責任と所掌範囲を明らかにすることにより、本件を対応するべき会社が決まります。今回は、事前に明確な契約の取り交わしがなかったため、最終的に費用はユーザー持ち、対応はメーカーと決まりました。

 

次に、現地にある装置図面と日本にある類似機を基に、日本国内で設計変更箇所と試験項目を全て洗い出しました。かなり多くの対応を要することが判明したため、費用対効果が高く、最速な対応策として、日本で製造をやり直し、一部の試験を行い、現地装置と入れ替えた後、残りの試験を現地で実施することにしました。

 

手戻りを無くすため、設計変更段階からの支援を実施し、製造段階の時点で試験所の手配をするなど、1日も無駄にすることがないスケジュール作成とプロジェクトマネージメントも当社が担いました。また現地試験も最短工数/費用で実施するため、欧州現地の試験所を手配し、何が起きても即座に対応できるよう当社エンジニアも試験に立ち会いました。その結果、無事すべての試験合格後、当局に報告し即座に工場が再稼働しました。

プロジェクト成果

まず責任所掌を明らかにすることで、メーカー/ユーザー共に納得した上で進めることが出来ました。また当社に全てアウトソーシングしていただいたことにより、最短工数で進めることができ、稼働停止による損失を最小限に食い止めることが出来ました。本来罰金が科せられる案件ですが、即座に対応したため稼働停止のみで済みました。

 

この経験から、欧州に限らず海外輸出の話が出た際には必ずご連絡いただける関係になっております。初回の支援で設計段階からコンサルティングを受けるのが望ましい点もお伝え出来たため、構想段階での支援も実施しております。今では海外法令の適合だけでなく展示会に向けた対策、販売スケジュールの策定、法令改訂などの情報を基にした営業戦略の支援もさせていただいております。

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