CEマーキングの担当者/部署
CEマーキング実績
当社はこれらの問題を解決するため、製品の特長/販売先/使用場所の傾向を調査しました。その結果、研究所で使用される割合が非常に高く、単独ではなく他の製品と同時使用されることがわかりました。この結果から本来は対象外ですが、安全性を謳うために電気安全の法令である低電圧指令へ適合させることを提案しました。
まず始めに、現行機器と低電圧指令の整合規格であるEN61010とのGAP分析を実施しました。結果、設計変更箇所が多いことがわかり、図面の見直しまで手戻りし、設計支援も行いました。
RoHS指令に関しては、製造拠点が国内外に複数あり同一基準にするのが難しいとの事でしたので、当社が一定期間専属の部署として業務を担うことにしました。時には国内外問わず関係部署の方とテレビ会議を実施し、業務の振り分け/進捗の確認を行いました。数カ月かかりましたが、同一基準になったタイミングで引継ぎ部署/担当者を決め少しずつ移行しました。
ドキュメントに関しては、お客様の製品は多品種ですが、グルーピングが可能でしたのでお客様専用のひな型をグループごとに作成し、汎用性の高い後継機種対策を行いました。試験に関してもグルーピングの成果により、全試験ではなく試験レポートの転用による一部試験のみの実施や代表機種だけの試験による試験自体の削減など試験所との交渉を当社が一手に担いました。
やること、やらないことを明確にする事で人/物/金の配分を調整することが出来ました。低電圧指令への適合は一見不要に感じますが、他社との差別化に繋がり売上が急激に伸びました。
RoHS指令に関しては社内でプロジェクト部隊を発足してしまうと、時間だけ無駄にかかり最終的には決まらない可能性が高いと感じました。そこでまずトップダウンでRoHS対応を指示していただき、その後全てを当社にアウトソーシングしていただきました。これにより、全部署の方にゴールを意識していただくことができ、最短期間で体制構築が出来ました。
テクニカルファイルを含むドキュメント作成に関しても、ひな型の活用により工数を減らすことができ、以前よりCEマーク適合までの期間を大幅に短縮することが出来ました。また試験に関しても費用の大幅な削減が可能となり、費用を回収できない製品を大幅に減らすことが出来ました。最終的に試験費用の削減が一番喜ばれた支援となり、今も試験所との交渉は当社が担っております。