厨房設備メーカー

食品機械

CEマーキングの担当者/部署

有

CEマーキング実績

有

欧州/北米同時輸出

クライアント課題

  • 欧州輸出の経験はあるが、北米は初めてで対応方法が全くわからない。
  • 今回の製品は新製品のためCEマークも初めて。
  • 手間がかかるため、同じ製品を輸出したい。
  • 日本国内にも同じ製品を販売する計画がある。

取り組み内容

当社はこれらの問題を解決するため、輸出台数と時期を確認しました。輸出数が数台(少数生産)か、数十台(大量生産)なのかにより北米向けの輸出方法が変わるからです。時期も設計コスト削減の提案のために伺いました。結果、数台の輸出で、欧州輸出の半年後に北米、そして日本の順番でした。

 

まず当社が支援したのは、新製品と欧州/北米基準とのGAP分析です。分析は欧州向け、北米向けと分けず共通部分での指摘事項と特有の要求事項を明らかにしました。この結果を基に同じ製品ではなく欧州仕様と北米仕様を分けるよう提案しました。日本向けは電安法の範囲外だったため、指摘事項無しで終えました。

 

その後、欧州向けの設計支援を行いました。具体的には図面改訂の度に添削し、常に質疑応答できる体制を整えました。製造後も試験を実施する前に機械安全/電気安全の抜け漏れがないか実機を基にチェックしました。試験もオンサイト試験の方がトータルコストを低く出来ると判断したため外部試験官をアテンドしました。無事に一度で全ての試験を合格し、納期通り欧州輸出を完了させました。

 

次に欧州向け同様に北米向けの設計支援を行いました。お客様の技術担当は同じ方だったため、欧州仕様をベースに進められ、欧州向けより短期で設計支援を終えることが出来ました。次にお客様の要望を基に北米現地試験所の選定と手配を行いました。(フィールドエバリュエーション認証のため)

 

費用とスケジュールが合う試験所を手配しましたが、お客様は初めての経験のため不安もあり当社エンジニアも現地試験に同行しました。通訳も手配していたため、何事もなく試験を終え、すぐに使用可能となりました。最後に日本向けですが、競合他社との差別化のため欧州仕様で販売できるようにしました。

プロジェクト成果

まず販売計画を把握できたことで、同じ製品ではなく欧州と北米のダブルスタンダードを提案することが出来ました。これは言われた通りにやるのではなく、最適な提案をする当社の強みの1つでもあります。結果、図面は2つ存在しますが、製造コストを削減することが出来ました。

 

同じ製品ですと管理は楽ですが、お互いの特有の基準に準拠する必要があり、両方にとって過剰なスペックの製品になってしまいます。管理による社内コスト/在庫保有リスクと製造コストの対比を可視化することで、お客様にとってどちらが得策かご判断いただきました。

 

輸出計画なども加味した結果、ダブルスタンダードがベストとの解答になりこの提案は当初のご要望とは違いますが、とても喜ばれました。また北米向けには2つの輸出方法があることと、そのメリット/デメリットをきちんとお伝え出来たため最適費用での北米輸出が可能となりました。

 

日本向けも欧州向け同様CEマーク認証品ですので、製造コストは上がりますが他社との差別化となり、コスト以上のメリットを享受されています。現在でも北米向け輸出の際は試験所の手配を請け負っております。

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