北米制度の解説
北米の法制度を簡単に纏めましたので、解説いたします。
北米には連邦法と州法があり、連邦法に具体的な要求がない場合において州法が優先されます。
また北米輸出で認証が必要な製品群は大きく分けて食品(FDA)、医療機器(FDA)、産業機械、無線機器(FCC)です。
今回は産業機械に特化した内容となり、ここからが本題です。
産業機械に対する法律の責任を負うのは誰か・・・
正解は産業機械を使用する工場などの雇用主です。
理由は労働安全の観点から雇用主は作業者に安全な機器/環境の提供することが法的義務だからです。
そのため、産業機械の製造業者に対する法律ではない、と覚えておいてください。
北米認証に関わる用語
早速ですが、北米認証にかかわる用語を簡単に説明いたします。
・OSHA(Occupational Safety and Health Administration)
⇒労働安全衛生庁(国の機関)
・AHJ(Authority Having Jurisdiction)
⇒当局(国の機関から任命された権限を持つ団体又は個人)
・Fild Evaluation
⇒当局(AHJ)による現地試験/評価
・NRTL(Nationally Recognized Testing Laboratory)
⇒認証の権限を与えられた民間の第三者機関
・NRTL認証
⇒NRTLによる製品認証
※UL認証はNRTLの中の1社であるUL社が認証した製品を指す
以上です。
北米認証に関わる用語との関係性
次に上記用語の関係性を説明いたします。
OSHAが法律の枠組みを作成し、AHJが実際に監査をします。
このAHJの監査に合格する=法令順守となります。
つまりAHJのOKを貰うことが雇用主のゴール(法令順守)となります。
最後に雇用主のゴールについて深堀します。
AHJからOKを貰う方法は2つあり、一つ目がFild Evaluationです。
Fild Evaluationは実際に使用される環境下に設置し試験/評価を受け、合格であればAHJより通電許可(使用許可)が与えられる方法です。
因みにこの評価/試験は設置した地域のAHJに依頼しないと実施されません。
もう一つはNRTL認証です。
この認証はNRTLと呼ばれる第三者機関(20社程度)の中から製造業者が自由に機関を選択し、製品認証を受ける方法です。
この認証の最大のメリットは例外的にAHJの許可なしに使用可能なことです。
北米から装置の引き合いがあった際はこちらのコラムを参考に顧客要求を明確にしてください。
もし顧客の仕様要求が曖昧でしたり、ゴールは明確になったが手段がわからないなど、困りごとがあれば気軽にご相談ください。
まとめ
・北米では製造業者ではなく工場などの雇用主が法律の対象
・製造業者は雇用主が法令を順守するために協力する立場
・協力をする方法は2つある

