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中国の法規制(CCC)・規格について

投稿日: 2020年4月30日

CCC認証とは

「CCC」とはChina Compulsory Certificationの略で、中国強制製品認証制度のことです。
CCCは、欧州のCEマークシステムなどの製品品質標準化のための認証と似ていますが、重要な違いがあります。CCC証明書は2002年に導入され、輸入品および中国製品に適用されているものです。認証を必要とする製品は、CCCが取得された後にのみ、中国へ輸出、販売、または使用することができます。

 

CCC認証の目的

CCCの目的は、強制製品認証管理規定第2条にて、中国国内で販売される製品につき「人間の健康」・「動植物の生命と安全」・「環境保護」・「公共の安全」・「国家の安全」に影響を与える製品について製品認証を行うことと定められています。なお、同第5条にて、強制認証実施対象製品については、国家が認定する認証機関からCCC証明書の発行を受け認証マークを表示した後でなければ中国国内での販売、輸出は出来ないと規定されています。ただし2019年10月以降、特定の製品グループはCCC自己宣言または自主認証が可能になりました。

CCCCCCに関連する主な法令・規則

 

CCCを遵守しないと、国境で拘留されるか送り主に返送されます。同様に、CCCを不適切に使用したり認証なしで製品にCCCマークを貼付したりすると、罰金と罰則が科せられます。CCCの最も重要な2つの要素は、製品テスト(対象製品は中国のテストラボに送られる)と工場監査(中国の監査人による製造メーカーの検査)です。認証が付与されると数年間有効ですが、毎年のフォローアップ監査を通じて維持する必要があります。
CCC認証のサポートがあれば、プロセス全体を4〜5か月で完了することができます。サポートがなければ、プロセスには通常6〜18か月かかります。

 

所轄機関

CCCは、中国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)の下部組織である中国国家認証認可監督管理委員会(CNCA)が所管しています。AQSIQは、中華人民共和国国務院直属の行政機関であり、品質、計測、輸出入製品検査、輸出入衛生検疫、輸出入動植物検疫、輸入食品安全、認証および認可、標準化作業および条例と法律の施行を行っています。また、 CNCAはその下で、中国における認証および認可業務の監督、管理を実施しています。

 

認証対象製品

認証対象製品の基本的な分類は17種類あります。

2020年4月に最適化された必須の製品認定カタログは、合計17のカテゴリと103の製品で、現在発表されています。

関係者が強制製品認証カタログの範囲を正確に定義できるようにするために、市場監督総局(CAC)は「強制的な製品認証カタログの説明と定義フォーム」(付録を参照)を改訂してまとめて公開しました。 強制製品認証カタログの説明および定義フォームの発行に関するCNCAの発表(2014年のCNCA発表No. 45)も廃止されました。

 

添付:強制製品認証カタログの説明と定義表(2020年に改訂)

 

分類は下記の通りです。

製品カテゴリ
1.ワイヤーおよびケーブル(3タイプ)
2.保護または接続用の回路スイッチおよび電気機器(5タイプ)
3.低圧電化製品(2種類)
4.小力モーター(1タイプ)
5.電動工具(3種類)
6.溶接機(4タイプ)
7.家庭用および類似の設備(19タイプ)
8.電子製品および安全付属品(18タイプ)
9灯器具(2種類)
10.車両と安全付属品(13タイプ)
11.農業機械製品(2タイプ)
12.消防製品(3種類)
13.セキュリティ製品(2種類)
14.建材製品(3種類)
15.子供用品(3タイプ)
16.防爆電気(17タイプ)
17.家庭用ガス器具(3種類)

CCC強制製品認証目録から除外される製品一覧01

 

自己宣言方式を適用するCCC強制製品認証目録

 

強制認証対象製品

なお、以下の条件を満たす場合は、強制製品認証手続きが不要です。

 

  1. 外国の駐中国大使館、領事館と国際組織の駐中国機関およびその他外交員が個人的に使用するもの
  2. 香港、マカオ特別区の政府駐在機関およびその職員が個人で使用するもの
  3. 海外よりハンドキャリーにより持ち込まれ、且つ個人で使用するもの
  4. 政府間援助又は寄付によるもの

 

また、 CCC 認証が免除されるケースも以下同様に規定されています。

 

  1. 科学技術、試験測定のために必要なもの
  2. 技術検査をするために生産ラインで必要となる部品
  3. 直接最終ユーザ一の補修のために必要な部品
  4. 工場又は生産ラインの組み立てに必要な設備部品(事務用品を含まず)
  5. 展示用途のもの
  6. 一時的に輸入した後、国外に返送するもの(展示用途のものを含む)
  7. 全数輸出することを目的とする完成品に使用する部品
  8. 全数輸出することを目的とする完成品に使用する中国で加工を行う部品

 

さらに、中国税関によりHSコードとCCC強制認証対象品の対比表が毎年発行されています。最終的な該否判断は、その都度当局への確認を行って下さい。

 

認証機関および試験所

強制認証対象製品を取り扱う認証機関は現在11機関存在します。なお、強制認証対象製品を取り扱う認定試験所は157ヶ所指定されており、その全てが中国国内に所在しています。

http://www.cnca.gov.cn/cnca/cxzq/cccrzcx/

 

認証番号および認証マーク

認証取得製品には、CCCマークの表示が要求されます。従来、CCCマークを製品筺体や銘板等に印刷/刻印する場合はその許可申請が必要となっていましたが、2018年3月20日以降その申請・審査制度を廃止し、製造者はCCCの要求および附則1のラベルに関する要求事項に従って、自己管理のもとでマークを印刷することが可能となりました。

認証番号及び認証マーク

 

このほか、2018年3月20日以降、CCCマーク右側に付与されていた認証分類記号(S、EMC、S&E、F、I 等)の記載が不要となりました。

 

罰則規定

国務院令第390号「認証認可条例」およびAQSIQ第117号令「強制製品認証管理規定」 に基づき、違反製品には次の罰則が設けられています。

 

  • 該当製品を適法なプロセスによる認証を取得せずに、販売、輸出あるいはその他の商業目的で使用した場合、50,000〜200, 000 RMB の罰金を科す。
    不正に得た所得は没収する。
  • CCC認証書を偽造、レンタル、借用、販売あるいは譲渡した者には、最高 30, 000 RMBの罰金を科す。

 

以下に掲げる状況のいずれかが生じた場合、製造者には最高30,000RMBの罰金を科す。

 

①申請者が提供した試験品と実際に生産されている製品が一致しない場合

②更を加えた製品の変更申請を提出せずに、無断で出荷、販売、輸入した場合

③ 認証機関への追加申請を提出せずに、製品を無断で出荷、販売、輸入あるいは使用した場合

 

CCCへの対応

CCCは基本的に部品および一般消費者向け製品が対象となりますので、産業機械は対象外となります。しかし、中国の法律でCCC以外の製品でGB規格が対象となる製品(製品特性がGB規格のスコープ内の製品)はGB規格への準拠およびエビデンスの所有が義務となっております。こちらも対応していないと罰則の対象となります。しかし、大部分のGB規格はISO/IEC規格に基づいて発行されていますので、その多くが欧州向けと同じ要求となっています。

 

CCCに関しては、短い期間で対象製品の更新がされています。当社は欧州向け支援を中心に行っておりますが、CCCの対応および産業機械の中国輸出も支援可能です。製品の中国輸出については、HSコードをご用意の上、下記よりお気軽にお問い合わせください。

 

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